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最新の潤滑管理における状態監視技術とIoTの活用

IoT(モノのインターネット)技術は、さまざまな産業に大きな変革をもたらしており、石油・潤滑油の状態監視分野においてもその活用が進んでいます。IoTの導入により、監視業務の効率化、設備停止時間の削減、保全活動の高度化が実現されています。

状態監視におけるIoTとは

現在利用されている状態監視技術について説明する前に、まずIoTの概要を確認しておきましょう。

IoT(モノのインターネット)とは、インターネットを介して通信やデータ交換を行う機器同士を接続したネットワークを指します。オイルや潤滑油の状態監視分野では、IoTを活用して機械からリアルタイムでデータを収集・分析し、設備状態の把握や異常の早期発見に役立てています。

このような予防的な管理手法により、予知保全を実現し、計画外停止の低減や設備運用の最適化が可能になります。

状態監視におけるIoTの利点

石油・潤滑油分野におけるIoT技術の活用には、次のようなメリットがあります。

■ プロアクティブ保全

IoTにより機器の状態をリアルタイムで監視できるようになり、定期点検中心の保全から、実際の使用状況や摩耗状態に応じたプロアクティブ保全(原因判断、除去型)へ移行することが可能になります。

■ ダウンタイムの削減

異常や故障の兆候を早期に検知することで、設備停止を計画的に実施できるようになり、突発的な故障や生産停止のリスクを低減できます。

■ コスト削減効果

予知保全によって重大な故障を未然に防ぎ、設備寿命を延ばすことで、保全費用や修理費用の削減につながります。

■ データ活用による設備管理の高度化 IoTセンサーから収集されたデータは設備状態の把握に役立ち、運用改善や保全計画の最適化を支援します。

潤滑油の状態分析

潤滑油分析は、潤滑油の状態と、それによって保護される設備の状態を把握するための最も信頼性の高い評価手法の一つです。しかし、実験室での分析には時間と費用がかかるほか、サンプリング時に異物が混入する可能性があります。また、採取したサンプルが流体全体の状態を正確に反映しているとは限りません。 近年では技術の進歩により、インラインセンサーを用いたリアルタイムのオイル分析が可能になっています。これらのセンサーは設備の重要箇所に設置され、汚染度、摩耗粉、水分、動粘度などの変化を継続的に監視することで、異常の兆候を早期に把握し、迅速な対応を可能にします。

測定データの蓄積と活用

オンラインセンサーによって収集されるデータは膨大であり、測定値の推移も設備ごとに異なります。例えば設備の運転状況、油の状態、保全周期や管理方法などによって変化するため、個々の設備条件に応じた適切な状態評価が必要となります。 専門企業の支援を受けながらデータを蓄積・分析を行い、自社に適した管理方法を構築することで、設備故障の予防や稼働効率の維持・向上につなげることができます。

オンラインセンサーの活用

作動油では主に水分を含む汚染度、潤滑油では主に摩耗粉が監視対象となります。

汚染度管理を行う場合、管理基準であるNAS等級やISO等級では、人の目では確認できない4μmや5μm程度の微粒子が測定対象となります。そのため、測定場所や測定条件、機材の接続方法などによって測定結果が大きく左右される場合があります。

また、現場型の汚染度測定機の多くは光遮蔽式(レーザー透過式)を採用しており、気泡の影響を受けやすいという特性があります。そのため、適切な設置場所の選定と運用方法の確立には、専門企業のサポートが必要になります。

一方、潤滑油中の摩耗粉を監視する場合、50μm以上の大型摩耗粉は比重が高いため、タンクや配管内に沈降し、その後再び浮遊しないことがほとんどです。

監視対象とする粒径によって、センサーを設置すべき位置は異なります。

オンラインセンサーの導入をご検討の際は、ぜひ弊社の専門スタッフまでご相談ください。

FMSビジネスユニット 山本 瞬一

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