オイル状態監視
相対水分計・油中水分センサMS200
オイルの相対水分を
リアルタイムで監視
オイルの相対水分を
リアルタイムで監視
油中のコンタミや金属摩耗粉の混入、いわゆる汚染度を管理することは重要ですが、オイルの性能を著しく損なう劣化度の管理もまた重要です。多岐に渡る劣化項目を全て管理する事は困難ですが、設備への影響が大きい水分の監視は必須と言えます。
MS200は油中の相対水分をリアルタイムに監視し、様々な故障に繋がる水分の混入を初期段階で検知する事を目的に開発されたシンプルなセンサです。油中の水分飽和点に対するパーセンテージである相対水分値をアナログ信号(4-20mAまたは0-5V DC)で出力します。
飽和率 | 4-20mA | 0-5V DC |
---|---|---|
5% | 4.8 | 0.25 |
25% | 8 | 1.25 |
50% | 12 | 2.50 |
75% | 16 | 3.75 |
100% | 20 | 5.00 |
測定原理 | 静電容量式 |
---|---|
測定レンジ | 0 ~ 100%(相対水分率) -15 ~ +85℃(油温) |
精度 | ±3%(相対水分率) ±1℃(油温) |
使用最高圧力 | 42Mpa |
使用油温範囲 | -40℃ ~ +85℃ |
セル設置位置 | 流れが検出可能な位置に設置 |
適応油種 | 鉱油、合成油 |
粘度範囲 | 制限なし |
接続 | G1/4 BSP |
出力信号 | 4-20mA/0-5V DC(選択) |
電源電圧 | 8 ~ 30V DC/30mA |
ケース保護等級 | IP68 |
材質 | ステンレス |
重量 | 0.3kg |
ケーブル最大延長距離 | 100m(4-20mA出力)/10m(0-5V DC出力) |
反応時間 | 60秒(25℃時) |
MS200は油中の溶解水分量を、飽和点(100%)に対する相対水分のパーセンテージとして測定します。相対水分はよく空気中の湿度に例えられます。全ての油には固有の水分含有量があり、飽和点までの水分量は溶解水分として油中に溶け込んでいるため、大きなトラブルにはなりません。しかし飽和点(100%)を超えると遊離水分として油中に分離し、添加剤の酸化や金属部分の腐食、潤滑効果の低減等の悪影響を及ぼします。
なお飽和点は油種・油温等の条件により変わります。一般的には運転停止時等に油温が下がれば飽和点も下がるため、相対水分率は上がります。ある時点での相対水分率が、油温の変化により上下する点には十分注意してください。