
金属摩耗粉センサAnalexPC
金属摩耗粉センサ
オイル中の摩耗粉から
機械状態を監視
金属摩耗粉センサ
オイル中の摩耗粉から
機械状態を監視
油中にシリカや砂、金属粉等の固い粒子が隙間に浸入すると、それらが摺動面を摩耗させ、新たな金属摩耗粉を発生させる原因になります。これらの摩耗粉は食品等の異物混入・建設機械やタービン、発電所などのプラントの致命的な損傷となる故障に繋がります。
金属系摩耗粉センサAnalex PCはオイル中の鉄系&非鉄系の摩耗粉をオンラインで検知します。測定レンジがICPに比べ圧倒的に広く、異常摩耗を発見しやすいことから、ICP を所有している解析機関が、ICPでは計測できない大きな摩耗粉測定をAnalex PCで測定していることもあります。エンジン・ギヤ-・パワートレインを有するシステムの摩耗粉監視をオンライン化する場合 にも最適です。
油種 | 鉱油系、合成油系、エマルジョン系 |
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検出限界 | 鉄系 > 40µm 非鉄系 > 135µm |
最大圧力 | 2Mpa |
耐振性 | 8 ~ 500Hz |
耐衝撃性 | 最大50g |
環境温度範囲 | -20 ~ +70℃ |
測定温度範囲 | -20 ~ +85℃ |
流量範囲 | 1.3 ~ 9L / 分(最適流量2 ~ 6L) |
最大粘度 | 500 cSt |
コミュニケーション | イーサネット(その他通信方法に関してはお問合せ下さい) |
電源 | 24 V DC (18 〜 30V DC) |
配管接続 | G1/2メス |
測定部内径 | 10mm |
測定部長さ | 120mm |
重量 | 4kg |
サンプル経路材質 | PEEK、Viton、アルミニウム |
IPレーティング | IP67 |
対応OS | Microsoft Windows 8対応 |
油中の金属摩耗粉を検出する試験法はいくつかありますが、多くは磁気測定による類似の測定原理によるものです。最も有効とされるものは、密封された磁界を通過するオイルの流れを測定するものです。この技術は以前から知られていましたが、「食品中の金属検出」や「機械故障時の切削片検出」などの限られた分野で使用されるのみでした。またこれらの限定された分野においても、不安定性や要求精度が得られないなどの問題点が指摘されていました。金属摩耗粉センサAnalexPCでは、新しい遮蔽システムを含め以下の物理特性を参照しています。
①磁性物質の存在によるインダクタンスの変化
②導電体の電磁誘導によるエネルギー損失の変化
安定した電子発振器により誘導ブリッジが励磁され、摩耗粉の存在によるコイルのインダクタンスの変化により、微少な信号の不均衡が検出されます。これらの影響は一対の高精度な同期検波器により検出されます。多くの磁気検出器は①の「磁性物質の存在によるインダクタンスの変化」のみを参照していますが、金属摩耗粉センサAnalexPCではこれに加え、同相および直角位相を参照することにより、鉄系および非鉄系物質による異なる影響を検出しています。
AnalexPCをPCにシリアル接続し、付属の専用ソフトウェア「DebriSCAN」を使用することにより鉄系/非鉄系摩耗粉の傾向解析、グラフ化、データロギングが可能です。