
オイル・パーティクルカウンタのベストセラーLCM20をベースに、燃料油専用型として開発、投入されたモデルがACM20です。潤滑油・作動油より清浄度が高い燃料油に合わせ、粒径レンジはISO(4、6、14、21、25、30μm)を採用し、背面にポンプを背負った一体型です。航空機用JET-A1燃料の国際管理基準DEFSTAN91-91、IP564の指定機器にもなっている事実が証明するように、ワールドワイドな品質管理には欠かせないツールです。
※ACM20はNAS規格には対応しておりません。NAS規格をご要求の場合はLCM20をご検討ください。
燃料パーティクルカウンタ(油中微粒子計数機)とは?
様々なトラブルの原因となる油中のコンタミ(夾雑物など)の大きさと個数を測定し、国際規格で定められている汚染度等級(ISO等)を判定する機器です。オイルを使用する幅広い分野で、トラブルの低減・品質の向上など多くの目的で使用されています。
なぜ燃料品質トラブルが多発しているのか?
日本国内の燃料油は世界的にもトップレベルの清浄度を誇るため、コモンレールエンジンをはじめ高度に小型化・高性能化した機器類にもダメージを与えることは殆どありませんでした。しかし海外、特に近年高い購買力を誇る発展途上国などでは高品質のディーゼル燃料を確保することは非常に困難であり、粗悪な燃料に含まれるコンタミが実に多くのトラブルを引き起こしています。このような理由から燃料油の清浄度管理が世界各地で緊急の課題となっています。
EI:試験規格 IP564 指定機材
ACM20は、過去の主観的かつ再現性に乏しい手分析による検査から、国際標準機として、EI (The Energy Institute) 試験規格IP564に規格化され、「4、6、14、21、25、30μm」の粒子数とISO4406汚染度・等級容積%を計数します。この粒径範囲、導き出される容積%と指定機材ACM20の確立により、2008年、国際標準規格「DEF STAN91-91」および「AFQRJOS」が改訂されました。2009年7月1日以降、製油所での精製バッチごとに発行する燃料試験成績書に、IP564での結果記載が義務付けられた事実が証明するように、ワールドワイドな品質管理には欠かせないツールです。
粒径レンジ(4、6、14、21、25、30μm(C))
潤滑油や作動油に比べ燃料油の清浄度は高く、より細かい粒径を重視した粒径範囲が国際基準化。
潤滑油で利用されるNAS等級は、燃料規格での対応がないため、ご要望の場合はお問い合わせください。
ISO 4406での表示(4、6、14、21、25、30μm(C))
サンプル中の粒子数を>4,>6,>14μm(C)という各微粒子の粒径範囲に区分し、1ml中の粒子数から割り当てられるスケール番号(0~28)を斜線(/)によって3桁に区分表示します。
容積%を表示可能
燃料品質においてコンタミと共に重要なのが水分です。水分の混入はタンク内の錆び、腐食、バクテリアの発生を促します。
ACM20には容積%の表示機能があるため、遊離水分の混入有無を判定できます。



測定原理
ACM20シリーズに採用されている「光遮蔽式自動粒子計数法」は、産業界をはじめ各分野で長年にわたりサポートされている信頼性の高い測定原理です。またACM20の内部構造も燃料測定に最適に設計されており、航空ジェット燃料の試験規格IP564において使用する測定機器に指定されています。
測定開始用の操作バルブを回すとシリンジポンプ(⑤)が起動し、流入したサンプルはシリンジポンプにより一定にコントロールされた流速で測定部(①)を通過します。測定部を通過するサンプルはレーザー光源(②)から発せられるレーザー光に照射され、サンプルに含まれるコンタミは測定部通過時にレーザー光を遮蔽し、その先にあるフォトダイオード(③)に影を落とします。フォトダイオードでは、通過するコンタミの影の大きさにより光電変換が行われ、遮蔽された光電量により生じる電圧低下量から導き出された面積を円に換算し、その直径をコンタミの大きさとして処理します。また各粒径レンジごとに粒子数を計数し、ISOやNASの等級に換算し粒子数および等級を表示します。
測定の方法
ボトルサンプリングやダイレクトサンプリング
清浄なボトルに採取した試験サンプルを、背面のポンプでカウンタに送り測定します。インラインサンプリングが困難であったり、試験法案 IP564を運用する場合に、このボトルサンプリングが利用されます。また、燃料タンクから直接測定するダイレクトサンプリングも有効的にご利用いただけます。
| 標準 | フラッシュ時 | |
|---|---|---|
| 流量 | 25 - 28ml/min | 100ml/min |

ポイントサンプリング
圧力の存在する燃料配管システムに直接接続して、そのシステム圧力を利用してカウンタへ供給します。この測定方法は、ボトルサンプリング時より誤差が少なく、燃料フィルタの性能評価や燃料充填ラインでの判定をはじめ、燃料汚染解析において最も信頼性の高い方法です。
スロットルバルブ
| 最低使用圧力 | 0.1Mpa |
|---|

インラインサンプリング
圧力や流量が安定しているシステムで利用できる、インライン用ツールがインラインサンプラーです。配管中に接続したインラインサンプラーのIN側(赤色)からサンプルが供給され、OUT側(黄色)からサンプルをラインに戻します。配管径や流
量などに合わせて三種類のサイズが用意されています。
インラインサンプラー STIシリーズ
| サイズ | 流量(ℓ/毎分) | 接続 | 重量(kg) |
|---|---|---|---|
| 0 | 12~25 | G3/8 | 0.5 |
| 1 | 40~100 | G3/4 | 1.5 |
| 2 | 160~380 | G1 1/4 | 4.4 |

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航空機業界
航空機エンジン燃料システムに装備されたフィルタの目詰まりする事例がIATA(国際航空運送協会)で、多数報告されるようになり、航空機業界での問題になっています。
2009年以降、製油所段階での燃料試験成績書(Refinery Certificate)に、試験規格IP564での測定結果を記載することが義務付けられ、出荷されるジェット燃料についてバッチ毎にACM20での清浄度レベルのデータ収集が本格化しました。
航空機業界におけるアプリケーション
製油所での出荷検査・フィルトレーションの確認・給油施設や給油時における判定・生産ラインでのフラッシング
自動車業界
自動車や建設機械などで、使用されるディーゼルエンジンは、燃料噴射システムの高圧化および関連部品の微細化により、旧来に比べて燃料汚染に対してはるかにデリケートになっています。
WWFCでCATEGORY2以上(より進んだ排ガス制御技術が要求される市場)において、「Particulate contamination, size distribution Code rating 」という項目が追加記載され、汚染度評価機材としてACM20が標準化してきました。
ディーゼルエンジンにおけるアプリケーション
燃料フィルタの効率検査・フィールドの汚染度調査・エンジンのコンタミ耐久試験・生産ラインでのフラッシング判定

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試験サンプルをカウンタに送るポンプが内蔵されているので、バッチでのボトル測定や貯蔵タンクからのダイレクトサンプリングが可能です。製油所の燃料出荷検査では、本機種での結果記載が義務づけられています。また、背面のポンプユニットを外すとオンラインでの測定も可能です。充電式バッテリーを利用することで、電源の無いフィールドや僻地での調査にも適応しています。

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圧力が存在する燃料系統を測定するために開発された、インライン専用の機器です。機器構成としては、ACM20.S スタンダードのポンプを除いた仕様です。恒久的に、燃料配管中に取り付け、継続的に燃料の汚染度を監視する場合に利用されます。また、圧力を持つ燃料システムにおいて、オプションのスロットルバルブを利用することで、ポイントサンプリングも可能です。
| 仕様表 | ![]() |
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|---|---|---|
| タイプ | オフライン用 | インライン用 |
| 測定原理 | 光遮蔽式自動粒子計数法(光源:レーザーダイオード) | |
| 適応油種 | ジェット燃料、ディーゼル燃料、燃料システムのフラッシング油。 ※その他はお問合せください。 |
|
| 適応規格 | IP564、DEF STAN91-91 | |
| 測定規格 | ISO4406(7~22級) | |
| 測定粒径範囲 | >4、>6、>14、>21、>25、>30 各μm(c)および容積% | |
| 校正方法 | ISO 11943(ISO 11171 標準機を使用) | |
| 校正周期 | 1回/年(IP564の試験法実施の場合は、+半年毎の検査) | |
| 校正精度 | ISO11171に準拠した原器に対して5%以内(4、6、14μm) | |
| サンプル温度範囲 | +5℃~+80℃ | |
| 使用環境温度範囲 | +5℃~+40℃ | |
| バック(背面)ポンプ | 25-28ml/min (フラッシュ100ml/min) |
無し |
| 最高使用圧力 | 42Mpa(バックポンプを使用しない場合) | |
| 測定時間 | 2分(1テスト) | |
| 自動測定 | 6~999分間隔で設定可能 | |
| 最大流量 | インラインサンプラー参照(バックポンプを使用しない場 | |
| 作動条件 | インラインサンプリング 圧力0.15Mpa以上 ポイントサンプリング 圧力0.15Mpa以上 ダイレクトサンプリング 粘度5cSt以下 |
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| プリンタ出力 | 16桁ドットプリンタ | |
| 外部出力ポート | RS232(シリアルポート) | |
| 電源 | 専用ACアダプタ(100V)、充電式バッテリー、 単一アルカリ乾電池(6本) |
充電式バッテリー |
| シール材質 | Viton(フッ素ゴム) | |
| 筐体材質 | 主にABS樹脂 | 主にステンレス |
| ホース材質 | ナイロン | |
| 内部パーツ材質 | 真鍮、鋼板、ステンレス、アルミニウム、他 | |
| 重量 | 8kg (ケース : 5kg) | |
















